『武士は食わねど高楊枝』
とは言いますが、
この家、質素ですよ、質素すぎます。
いや、もうこれはボロ屋と言ってもいいでしょう。
久しぶりに市内にある
旧武家屋敷・永島家住宅を見てきました。
埼玉県には江戸時代、
川越藩、忍藩(のぼうの城で一躍有名に)、岩槻藩の3つの城下町がありましたが、
現在、当時に近い状態で残っている県内の武家屋敷は
この永島家住宅だけだそうです。
ボロくて狭い、かつ観光中心部から外れているので
観光名所としてはマイナーかと思います。
(しかも毎週土曜日のみ公開)
でも、幕末の武士の
リアルな生活の場が見れます。
あまりのボロさに泣けてくる…
しかもこれで、中級武士。
下級武士の暮らしは、いかばかりかと…
川越には
豪商の別邸を譲り受け、明治元年から受け継がれる
老舗料亭・山屋がありますが
(こちらが山屋のエントランス)
そちらの佇まいと比べると
さらに哀れを感じてしまう。
身分がら、本当に
「武士は食わねど高楊枝」
だったのだろうなと。
その武士が身につけていなければいけなかったのが「礼法」。
質素な生活の中で
礼に則り、生きていたのだろうと想像します。
礼法は
「畳の縁を踏んではいけない」
という事象が先行していますが
けしてめんどくさいもの、
堅苦しいものではないんです。
大事なことは「踏んではいけない」ではなく「なぜそうなのか」。
考え方が大事なんです。
礼法を知ると
自分の中に芯ができます。
気になった方は、ぜひ体験レッスンにいらしてください!!
旧武家屋敷・永島家住宅は
毎週土曜日のみ公開ではありますが見学は無料。
しかも赤いジャケットを着た観光ガイドさんが
屋敷について説明してくれますよ!