お盆ですね。
お盆はご先祖様の魂を家にお迎えして
ご供養する行事。
それは頭ではわかっているのだけど
子どもの頃からピンと来ませんでした。
お墓参りで「先祖代々の墓」
と書いてあっても
一番古い人が祖父母。
曽祖父母の名前すら知らない。
だから「ご先祖様」って言われてもねえ。
祖父母が生きていた頃に
子どもの頃の話やご先祖様の話なども
聞いたことがなかったし。
今日は終戦の日。
思えば、祖父母は
満州からの引き揚げ者という話は
聞いたことがあるのだけど
実際の戦争の話は
全く聞かずに、亡くなってしまった。
聞かなかった私がいけないのか、
祖父母には話したくない記憶だったのか。
結局、戦争のことを含め
私のルーツがどこなのか、
先祖は何をしていた人なのか、
私は何も知らないでこの歳に。
当然、家系図などないし、
どこにでもある当たり前の苗字なので
ルーツを辿ることができないのが現状。
知らない人に感謝の念は難しい…
でも、です。
もっと単純に、先祖を数で考えてみる。
両親は2人
祖父母は4人
曽祖父母は8人
16人、32人、64人、128人…と数えると
10代前では1,024人、
20代前では1,048,576人になるらしい。
20代前というのは江戸時代が始まった頃のようです。
この調子で数えていくと
40代前だと、だいたい鎌倉時代の頃、1兆人を超える計算です。
すごい数の人が命のバトンを繋げてきた。
1人欠けただけでも今の私は存在しない。
それがもう、奇跡なんだろう。
ご先祖様は知らない人かもしれないけど
全くの他人ではない。
やはりご先祖様は
感謝すべき存在なのだろうな。
余談ですが
最近のお盆期間の趣味は
ネットで力作の「精霊馬」をみること。
ご先祖様が乗る場所に困りそうな、
振り落とされそうな乗り物を見るのが
楽しみになってます。