息子の卒業式に参列して感じたこと

今週、次男が高校を卒業しました。

 

 

この春、中学校・高校を卒業した子たちは

入学から卒業までの3年間のすべてを

コロナ禍で過ごした子たちです。

 

通常であれば

毎日朝から晩まで

仲間との交流で過ごしたであろう期間が

 

休校や部活動の中止、

行事の中止や縮小で

友だちと過ごす時間が制限されたうえ

 

マスクによって

友だちの素顔をほとんど知らないまま、

卒業を迎えました。

 

親としては

そんな子どもたちを不憫に思うのですが

 

卒業式の子どもたちの顔を見ると、

そんな時勢の中でも

目一杯、学生生活を楽しんだ様子が伝わってきて

目頭が熱くなりました。

 

 

さて、私にとってもこの卒業式の参列は

久しぶりの学校行事への参加、

そして儀式への参加でした。

 

卒業式に参列して感じたのは

「儀式って大事ね」

ということです。

 

というのも、

卒業式の中には

礼法の要素がいくつも入っているからです。

 

校長先生はなんで誰もいないところにお辞儀をするの?

卒業証書はなんで片手ずつ受け取るの?

 

子どもの頃に不思議に思っていたことや

訳も分からず、先生に「やって」と言われてやっていたことが

 

礼法を学んだことで

「なるほど!」に変わりました。

 

けれど、それは

卒業式などの儀式を経験しなければ

「なるほど!」にはならなかったはずです。

 

この3年間、

学校だけでなく、色々なところで

儀式の縮小や中止がなされました。

 

堅苦しいものがなくなってよかった、と

感じていらっしゃる方もいるかと思いますが

 

今の私は、そのような儀式も

礼儀や所作、日本人の感性や心を知るのに

大事な機会だと思っています。