「あの」匂いで思い出すこと

本日、所属している協会の総会。

予定では2時間の総会のようなので、会場の市立文化センターに着くと、

まず化粧室に向かった。

 

個室に一歩入ると、知っている匂いに「お…」となる。

別にトイレ臭がキツかったわけではない。

その匂いは「病院」の匂いだ。

 

病院、つまり私のかつての職場。

 

普通の人でも、病院には独特の匂いがあると感じていると思う。

病院によって多少の匂いの差はあっても、病院には病院にしかない匂いが漂っている。

 

でもあの匂い、単品の消毒薬の匂いかと思ったら、それはちょっと違う気がする。

アルコール綿の匂いとも、イソジンの匂いとも、オスバンの匂いとも違うのだ。

(この消毒薬、いまだにあるのかな?)

たぶん、それらの消毒薬の匂いが合わさったところに、

病院の床の独特の匂いが混ざったような、そんな匂い。

 

あの病院の独時の匂いを嗅いで、心が華やぐ人は稀だと思う。

(主治医や看護師に恋したとかいう人は、華やぐかもしれないが…)

注射で痛かった記憶とか、入院して辛かった記憶が蘇ってきて、

なんとなく気分が重くなる人が多いのではないだろうか?

 

私も別の意味で、気分が重くなる匂いだ。

トイレに入って「変な意味で懐かしい香りに出会ったな」と思った。

 

総会が終わり、帰宅。

家事をしていると、別の匂いに出会う。

今日から使い始めた新しい食器用洗剤の匂いだ。

スポンジに数滴垂らし洗い始めると、なんだか気持ちがモヤモヤしてきた。

 

最近の食器用洗剤は、どこのメーカーも華やかな香りがする。

今使っている洗剤も、きっと「いい香り」なはず。だってシトラスミントの香りだし。

シトラスミントなんだから、いい香りに決まってる!

なのに私の鼻には、いい香りに香ってこない。なんか知っているこの匂い。

 

どこで嗅いだ匂いだ?と考えたら、あ…

30年前の新人の頃に嗅いだ、緑の消毒薬の匂いだと思いついた。

名称はたしか、ステリハイドだったような。

器具を消毒するための液剤で、素手厳禁だったから、ゴム手袋で洗っていたなと思い出す。

あの頃も、いろんなプレッシャーで辛かったな…

 

やっぱり、心華やがない香り(苦笑)

 

香りの記憶は、かなり昔に嗅いだ匂いでも結構覚えているものだ。

別にトラウマになっているとかではないけど、

いい気分もしないので、次に洗剤を買うときはシトラスミントはやめておこう。