大河ドラマでは、とうとう
まひろが「源氏物語」を書き始めた今月。
山下智子さんの「京ことば源氏物語」は
第7回「七帖 紅葉賀」を聴いてまいりました。
(会場に展示されていた、高山辰雄画伯の源氏物語リトグラフ)
「紅葉賀」は
藤壺が源氏の君との子を出産する巻。
ここから光源氏は罪を背負って生きていく、大事な回でした。
この「京ことば 源氏物語」を聴くの楽しさのひとつに
語り会終了後に開かれる、
自由参加の茶話会(しかも自分のお茶代のみ!)があること。
舞台上で語っていた山下さんが
同じテーブルでお話しくださるので、
感想を直接お伝えできたり、
山下さんの源氏物語の解釈をお聞きしたりすることができます。
(茶話会にて山下さんと。気さくに話してくださいます。ありがたい!!)
今回、印象に残ったのが
「源氏物語は、古文を現代語訳しても
あらすじを追ったところで面白みはない」
と山下さんがおっしゃったこということ。
高校生の授業では
あらすじを追うだけで精一杯だったわ〜
でも、今、
あらすじを追っても意味がない、というのがわかりました!!
文章の裏には
紫式部が潜ませた裏の意図がある。
山下さんの解説は
古文が苦手でもわかりやすい解説。
次回の八帖「花宴」は
今回の「紅葉賀」と対になっているとのことでした。
教えていただかないと
その視点は持てません…
源氏物語がだんだん面白くなってきました。
(宮川保子さんの源氏物語写本)
(貝絵。立体的なんです!)
ふと我に返って表面だけ見ると
父親の後妻さんに惚れて密通し
子どもまで作ってしまう、
そしてまだ18歳。
現代なら、ツッコミどころ満載の光源氏。
時代背景や人物相関図が飲み込めて
ようやく感情移入できるというもの。
私も大人(初老?)になったなあ。