1月ももう8日。
あっという間に今年も1週間が過ぎました。
松の内というと地方によって日が違うという話は耳にしますが
誰かからはっきりと聞いたわけではありませんが
ここ埼玉では1月7日までが松の内だと思われます。
この日を過ぎると門松が撤去されているので。
なので11日の鏡開きと15日のどんど焼きはお正月行事として残っているものの
(とはいえ私の家の周りでは、どんど焼きをしているところは見かけないのですが)
今日8日からが本格的にお正月が終わり、通常モードと言えるのではないでしょうか。
世間ではお正月が終わると「は〜仕事が始まるぞ〜」となりますが
今年の我が家は真逆の「は〜終わった〜」の一言。
氏神さまの浅間神社のお正月準備と神事の準備があり、
年末28日から準備に取り掛かり、

夫は氏子総代なので年越しは神社で初詣の皆さまをお出迎え。

私はその夫の奉仕する神社へ、お祭り仲間と元日0時に参拝。




初詣の参拝客がまばらになったところで、夫一時帰宅。
その後また氏神様へ行き、元日から三が日まで初詣の皆様をお迎え。



4日になると今度は6日に行われる歳旦祭という神事の準備を始め、
6日は一日神事の準備〜神事〜片付け。
ようやく昨日になり「お、お正月、終わった…」と安堵、今日に至る。
そんな年末年始を過ごし、夫と「全然お正月って感じがしなかったね」と。

(↑一応、床の間は礼法でお正月の設をしました)
いえ、めちゃくちゃお正月らしいことはしていたし、
なんならお正月のど真ん中にいました。
でも、お正月って感じがしなかった。
だから、思うのです。
お正月って何なの??
私がこれを言ってはダメなことはわかっています。
礼法講師として五節供など日本の行事や儀礼について受講者さんにお話しし、
しめ縄講師としてしめ縄を作りながらお正月はどういうものなのかをお伝えし、
香司としてお正月の香りの部屋香を作る。
もう8年もお正月についてウンチクを述べてきました。
ところが、いざ本丸に登り詰めてみたならば、
なかなかの体力勝負で、1日1日を必死にこなしていくので精一杯。
そして気が付きました、「私、のんびりするのがお正月って思っていたんだ」。
今年は年末年始の特番を見ることもなければ、箱根駅伝を見ることもなく。
おせちも食べず、雑煮も食べず、いつもと同じご飯。
川越市内の有名なお寺・喜多院で
毎年1月3日に行われるだるま市に向かう車の列を横目に、
七福神のご縁日に合わせて市内を巡る団体さんにいってらっしゃいと心の中でエールを送り、
自分は初詣に行くというか、ずっと神社にいるし!みたいな。
別に不満を言っているわけではありません。
もともと夫婦でやりたくて、ご奉仕させていただいているのだし。
ただ、これまで過ごしてきたお正月はお膳立てされたお正月だったのかも、と思ったのです。
それに色々なブログを読ませてもらっていると
日本のいろんな地方の風習や行事や考え方に触れることができて、
私のこれまで経験してきたことなんて、ちっぽけなものだなと思いました。
私の発信する日本文化なんて、薄っぺらいもののように感じもしました。
でも、それも仕方がないのかもとも思うのです。
それが私の経験してきたもの。
私は埼玉の都会でもなく田舎でもないトカイナカで、
団塊の世代Jr.というあまり日本文化を大事にしてこなかった世代。
高校時代は我々が「君が代・日の丸問題」と呼んでいた、
入学式や始業式で日の丸を掲げ、君が代を歌うのは
強要ではないのかという意見が吹き荒れていました。
ホームルームで幾度と議論をし、
最終的には式では君が代が始まると、先生・生徒が
全員一斉に無言で着席するという行動に出たものです。
ガタンという一斉に椅子に座る音が響いたあと、
シーンと静まり返った体育館に君が代の伴奏が流れ、
校長先生が一人、日の丸に向かって君が代を歌うという様は、
なかなか恐ろしい光景だったと思います。
それが式の度に行われました。
そんな青春時代を送ったからこそ、
学んだ今になって「日本っていい国だよね」と思い直し、
あの高校時代は何だったんだ?と振り返るのです。
お正月って本来は、年神様を迎える準備をし、神様を迎え入れ、
無事にまたひとつ歳を重ねられたねと祝う日で、
今年も一年健康で無事に過ごしていきましょうと願う日。
それが時代とともに、家族でのんびりと過ごす日となっていった。
いやいや、家族でのんびりも大事なのだ、今のご時世。
ただこれまでの私は、のんびりが過ぎていたのかもしれない、と思いました。
プラスして神職の方々や僧侶の方々は、
毎年こんなに忙しいお正月を送っていることを知りました。
立場によって随分とお正月の過ごし方は変わるものだなと思いました。
とはいえ、薄っぺらいもののように感じてしまった私の発信する日本文化ではありますが
もともと、私のように日本文化に触れてこずに来た皆さまに
「こんな日本も素敵でしょ!?」と伝えたいと思って始めた発信であり、講座であり、ワークショップです。
そういった皆様に届くように、今年もお香や礼法について発信し、講座・ワークショップを開催していきたいと思います。