キチンとしたお育ちなのねと思ったバイトの子

お正月に私の実家に行ったときの話。

 

久しぶりに息子2人を連れて行ったものだから、両親が喜んで

「焼肉に行こう!」となりました。

 

年明け最初の営業日のお昼時とあって

店内は大混雑。

店員さんは大忙しです。

 

ドリンクバーに飲み物を取りに行くと

グラスが一つもありません。

 

近くを通っていた、

まだ学生と思われる店員さんに

「グラスがないのですが…」と声をかけました。

 

すると店員さんはすぐに

「少々お待ちください」と

厨房からケースでグラスを持ってきて

 

さらに、グラスをひとつ取り、

グラスの正面を私に向けてから

「どうぞ」と指を揃えて

笑顔で出してくれたのです。

 

なんと気持ちのいい対応だったことか!

 

おそらくアルバイトと思われるので

適当に対応しても構わないようなところを

 

◯私がすぐにお茶を入れられるように、ケースから出して渡してくれた

◯指を揃えてグラスを持っていた

◯グラスの正面を私に向けて差し出した

 

と三拍子そろって

礼法に則った所作で対応してくれたのです

 

「若いのにしっかりした子だわ✨」と

感心しました。

 

こういった動きは

もちろん、お店の研修でもやっているところもあるでしょうけど

 

研修で一度やったからといって

その動きがいつでもスムーズにできるか、

急に対応してくてはならないときにできるかといえば

やはり難しいもの。

 

普段から身についていればこそ、

咄嗟のときにできるものだと思います。

 

今回、対応してくれたお店の方は

若いがゆえに、

 

「ご家族の方もそうしているから、

自然と身についているのかな」

 

と思ったのです。

こういう、小さなことで

なんとなくお育ちを想像してしまう…

 

この店員さんの対応で

私もとても気分がよくなりました。

 

ところがです、

この対応のすぐあとに、店内から

 

「てめぇ、表に出ろ!」

 

という怒号が聞こえてきました。

見ると、5、6人ほどの家族と思われるグループ。

 

30〜40代と思われる男性が

奥様と覚しき女性に怒鳴っています。

 

女性は小さな声で、その男性に

文句を言っていました。

 

先ほどの素晴らしい対応をしていただいたあとに、この光景。

 

怒鳴っている男性よ、

怒っていたとしても、ここは

大勢が楽しく食事をする場。

 

しかもみんなが気持ちよく過ごしているお正月。

小さい子どももたくさんいるよ。

 

そんな場で

そのような大きな声でその言葉遣いは

周りの人の気分を悪くさせるとは

思わないのかい?

 

とても悲しい気持ちになりました。

 

子どもは周りの大人の影響を、強く受けて育ちます。

 

粗雑な言葉遣いの中で育てば

それが普通だと思って

そういった言葉遣いをする人に育ちます。

 

丁寧なものの扱いをしている中で育てば

それが当たり前だと思って

丁寧な所作をしていくようになります。

 

礼法道の本講座の中では

物の受け渡しのレッスンがあります。

言葉遣いを学ぶレッスンもあります。

 

そして所作だけでなく

なぜそうするのか、なぜそれが必要なのか

考える力を身につけます。

 

 

礼法道を身につけた人がたくさん増えれば

日本が、世界が平和になると

私は思っています。

 

気になった方は、一度、体験レッスンに

お越しくださいませ。

 

体験レッスンは毎月の開催しております。

次回は2月8日(木)の開催です。

 

日程が合わない場合には、お気軽にお問い合わせよりご連絡ください。

ご都合に合わせて日程を調整し、開催させていただきます。