食器にあまりこだわりがなかった私。
使うものはニトリやIKEAで買ったもので十分、
なんならダイソーでもOKと思っていました。
ところが
陶芸家・作陶家の方にお会いする機会があったこと、
自分でも陶芸や染め付けを体験したことをきっかけに
考え方が一変。
「私、今まで食器を雑に扱っていなかった??」
自分でお皿を作って知ったのは
お皿は作る過程で
とっても割れやすいもの。
それに絵柄をつけても
焼いたあとも
きれいに絵が仕上がっているとは限らない。
たったお皿一枚作るにも
作家さんの時間も労力、それに経験がかかっているもの。
これまで
食器を「割れてもいい」と思って
扱っていたわけではないけれど
「割れても惜しくない」ように
食器を選んでいたことはたしか。
けれども、初めから
「割らないように」丁寧に扱っていれば
割ってしまう確率は低くなる。
それがわかってからは
礼法の根本も理解できたように思います。
所作の基本は、物を丁寧に扱うこと。
物を渡すときは
いきなり両手を離さない、
食事の時は
アクセサリーで茶碗が傷つかないように
大きな指輪やブレスレットは外す、
そういった小さな気配りの積み重ねが
物を丁寧に扱うことになっていきます。
先日は人生3回目の
磁器染め付けワークショップに
チャレンジしてきました。
この絵を描いている素焼きのお皿、
ちょっと持っただけで割れてしまうのですよ…
割らないように細心の注意を払いつつ、
描き直しの出来ない絵は、慎重に進めて。
とは言っても、絵はこのあと
先生が加筆してくださるので
出来上がりは、いつも
「小料理屋においてもいいのでは!?」
ぐらいに変化するのです(笑)