4月が始まり、
新しい職場、新しい仲間と
スタートを切られた方も多いことと思います。
だいぶ規制が緩和してきましたので
新人歓迎会などのお食事会も
増えてくるのではないでしょうか。
食事を一緒にするのは
親睦を深める、いい機会。
せっかくなのでいい印象を残したいですよね。
そこで食事といえば、マナー。
お箸の使い方など
気になることは色々あると思いますが
マナーや作法、その前に…
その昔、まだ病院に勤めていた頃。
病棟のスタッフでお食事会をした時の話。
その時に私の向かいに座ったのは
一回り以上歳下の男性スタッフ。
みんなが和気あいあいと
楽しくお食事を進めていたのですが
その男性、
表情を全く変えずにちびちびと
食べていたんです。
あまりの無表情さと箸の進まなさに思わず
「ねぇ◯◯君、美味しくないの?」
と聞いた私。
すると
「いや、美味しいですよ」
と返す男性スタッフ。
思わず
「なら、美味しい顔して食べなよ!」
という私に
周りのスタッフたちは苦笑してました。
その頃の私はもちろん、
礼法なんて知らなかったのですが
この出来事、
和食のマナー講座でお伝えしていることに
少し繋がるように思います。
和食のマナーでは
どうしても箸の使い方やお椀の扱い方に
目が行きがちなのですが
会食・食事会では
その場に集まった方の親睦を深めたり
信頼関係を築いたりという目的がありますので、
会話の話題もポイントのひとつ。
その場にいない方の批判だったり、
出された食事の批判だったり、
そういった話題は
人を不快な気持ちにさせますので
避けたいものです。
一緒にご飯を食べるなら
楽しい時間を過ごしたい。
表情もそうだと思うのです。
何でも美味しいと言って食べてくれる人は
美味しそうな顔をして食べてくれます。
それを見ているこちらも嬉しいし
気分が和みます。
美味しいものを美味しくいただくことや
一緒に食事をされる方との雰囲気を共有することも
大切なポイントだと、私は思っています。
いい時間を共有できたならば
「この人とだったら、一緒に仕事をしたい」
と思っていただけるのではないでしょうか。