以前にたまたま見ていたテレビ番組で
若いタレントさん3人が
街歩きをしていました。
お土産コーナーで
20代前半の女優さんが見つけた「練り香水」。
その香り、『沈香の香り』と書いてあったのですが
「ちんかの香り??」
と読んでおられました。
いえいえ、それは
「じんこうのかおり」
と読むのです。
沈香、知らないですよね。
普段の生活では
絶対にお見かけしませんから。
実は私も沈香は
スクールの講座で初耳でした。
かなりのチャレンジャーです(笑)
沈香はお香では頂点に立つ、重要な香料です。
でも普通の生活では使いませんから
知らなくて当然。
沈香って普通に読めば「ちんか」ですよ。
沈香って不思議な名前ですが
「水に沈む木」から採れる「香り」なので
沈香なのです。
それがわかれば
なんて覚えやすい名前なんでしょ。
沈香は「沈香樹」と呼ばれる樹木に発生した樹脂。
絶滅するおそれのある野生動植物を保護するための国際条約「ワシントン条約」に指定されているため
大変貴重な香料です。
それゆえにお値段も高いです。
プライスレスというものも普通に存在します。
一度その香りを嗅げば
とりこになることは間違いない香りです。
どんな香りかといえば
息を吐くのがもったいない香りです。
香りが良すぎて
吸った空気を吐くのがもったいないと思うのです。
こちらの写真は、今でも通っている、
香司のためのスキルアップ講座で
見せていただいた「沈香」。
ちょっと嗅がせていただきましたが
それはもう、驚くような佳き香り。
極楽浄土には、こんな香りが漂っていそうという香りでした。