私の背筋の凍った体験談

連日、埼玉は猛暑です。

庭の蓮のお水は、1日で干上がってしまいます…

 

こんな暑い日には

私が体験した背筋が凍った体験談を。

 

 

大学病院時代の夜勤、真夜中頃。

 

ある個室の病室、それもトイレからナースコールがなった。

でもその日、

その部屋には誰も入院していなかった。

 

一緒に勤務していたナースと

青ざめ、震えあがった。

 

頭の中は、これまで

その部屋で亡くなった人の顔が

サーっと流れていく。

 

恐怖が私たちを包むが、

ナースコースがなったからには

見に行ってみないといけない。

 

基本的には担当ナースが見にいくものだが

あまりの恐怖に、

全員で見にいくことに。

 

懐中電灯を持ち、

そっと真っ暗な病室に入っていった。

 

そこで見たものは…

 

同じ階の別の病室に入院中のおばあさん。

普通に用を足そうとしていて

間違って落ちたらしい様子(笑)

 

どうやら、少し認知症だった高齢の患者さんが、

トイレを探してたどり着いたらしい。

自分の部屋にもトイレがあるのに。

 

一気に恐怖が去り、安堵。

 

その患者さんの担当だった先輩ナース、

トイレの介助をしながら

「も〜○○さん💦びっくりしたじゃない💦」

と声をかけるが

 

気が動転していたのか

先輩ナース、全然違う患者さんの名前を叫んでいる。

 

それを聞いて高齢の患者さん、

「いえ、違います、◇◇です」

とニコニコしながら冷静に答えている。

 

でもその返答は

先輩ナースの耳には入っていない。

 

そのやり取りを後ろで見ながら

私はもう、可笑しくて可笑しくて…

 

病院は怪現象が起こるところだとは言うけれど、

私にとっての怪現象は

後にも先にもこの一回だけ。

 

本当に怖い体験をしなくてよかったなあと思ってます。