先週、成田山川越別院に参拝した時のことです。
お賽銭箱の横に、塗香が置いてあり、
参拝者が使えるようになっていました。
塗香はパウダー状の、清めのお香。
お参りする前に塗香で身を清め、
それから合掌します。
お寺で塗香を用意してくださり
自由に使えるのはいいですね。
コロナ禍前には、このように
参拝者が自由に使える塗香を
いくつかのお寺で見たことがあるのですが
コロナ禍を経て、
すっかり見かけなくなったので
寂しく思っていました。
けれども
自分の住んでいる近くのお寺で塗香が復活したので
とても嬉しいです!
塗香は宗派により使い方が違います。
成田山川越別院は真言宗のお寺。
こちらでの使い方は
1右手の人差し指と親指で塗香をつまむ
2左手の薬指の付け根におく
3右手のひらを添え両手を合わせる
4合わせたまま塗香を左右の手に移すように2度ひっくり返す
5手のひら、甲、腕、胸に塗り心身を清める
と説明書きがありました。
また
「塗香は乾燥してますが 本来は水で練って使います」
とも書いてあり、これは初耳でした。
この仏教の宗派や流派によって
使い方や、使う場面が違うのは
いつも「面白いなあ〜」と思っています。
ですが
作法が多いし、全く違う使い方をするのでお聞きしても、
すぐに忘れてしまうことが多いのですけど…
成田山川越別院の塗香は
合香師さんによるオリジナルブレンドだそうで
(この「合香師」というのも、なるほどポイント)
「葉牡丹塗香」というそうです。
香りは草のようなフレッシュ感。
お清めにぴったりな香りでした。
皆さんのお近くの寺院でも
塗香を置いてあるところがあるかもしれません。
天台宗、真言宗のお寺には
置いてある可能性があるので
塗香の香り比べをするのも面白いと思いますよ。