上着を脱いだり着たりするタイミングとか、
食事をとる時の動きとか。
日常の動作って、その人の生活や
育ちの良さが垣間見れるように思います。
何気ない仕草は
「この人はいつも、こういう動きなのね」
と感じられ、その上品さに見惚れてしまいます。
でも私だって
激安大好きだし、
大きな口で笑ってしまうガサツさだけど
できれば上品に見られたい!!
そんな私に
礼法はピッタリだったと思います。
育ちが庶民であっても
育ちが良さそうに見える武器が
礼法のように感じます。
なぜならば、礼法は芸事ではなく、
日常そのものだから。
何か習得しなければならない、
目的の動きがあるわけではなく、
「人となり」を学ぶのが礼法だと思います。
さて、お宅訪問した際に
必ずやってくる”玄関の上がり方”。
皆さん、自信はありますか??
悩みどころは
正面を向いたまま靴を脱いで、前向きで家に上がるか、
それとも
後ろ向きになり、脱いで、お尻から家に上がるか、
この2択かと思います。
正解は、前者の前向きで家に上がる方法。
これからお世話になる家に対して
お尻を向けない、ということなんですね。
でも上品な仕草は、その次の動きだったりします!
前向きに家に上がったあと、靴の向きを直すときに
膝をついて靴を直すと
あら、なんだか、上品に見えませんか?
ちょっとした動きなのですが
他人から見た見え方が違うかと思います。
けれども、膝をつく動作は
上品に見せるために
膝をつくわけではありません。
膝をついた方が
丁寧に靴を直すことができるから。
ひとつひとつの動作を雑にしない
これが上品に見えるポイントかなと思います。
とはいえ私も気を抜くと、
まだまだ雑になることも多いです。
お稽古では、受講生の方々と一緒に
私も所作を落とし込んでいっています。
玄関の上がり方は
体験レッスンでもやっていますので、
気になる方はぜひご参加ください。
今月の礼法道体験レッスンは7月17日(水)です。
詳しくはこちらのリンクをご覧ください。