「線香をたく」の「たく」はどの漢字?

趣味でお線香をたいている私。

お仏壇だと「お線香をあげる」ともいいますが

我が家は仏壇はないので

普通に「お線香をたく」。

線香をたくの「たく」という漢字は

いつも「焚く」と書いていますが

「焚く」という字の印象が

焚き火のイメージが強くて、

じゃんじゃん火が燃えている様子を思い浮かべてしまい、

お線香が燃える感じとは少し違うのよねと

いつも思っています。

「焚」という字は、見た目そのまま、

火と林から成り立っていて

火で林を焼く意を表しているそうです。

また「燃料を燃やす」

「火にくべて燃やす」という意味も。

ですので

お線香が木と草からできていることや

火をつけて使うことを考えると

「お線香を焚く」で合ってはいるのですけど。

 

「焚く」以外に「炷く」という漢字があり、

こちらのほうがお線香のイメージに近いなと

感じています。

「炷く」の字にも「線香をたく」という意味はあるのですが

ただこちらの字は、香道で使われる言葉のようです。

そして「炷く」という漢字。

パソコンやスマホでは絶対に出てきません。

ですので普段は「お線香を焚く」と書いています。

ちなみに「薫く」という字も「たく」と読みます。

私は、火は使うけど、直接つけずに

お香を温めることで香りを発生させる

「練香」というお香をたくときは

「薫く」という字を使っています。

「焚く」よりも「薫く」のほうが

オシャレな感じがしませんか?(笑)

「薫」の語源は

貴重な香草を火でいぶして、くゆらせるという意味だそうです。

練香は平安時代からあるお香で

「空薫物(そらたきもの)」または「薫物(たきもの)」と言うこともあります。

ですので、練香をたくときは「薫く」。

意味からすると「お線香を薫く」でも

合ってはあるのですけど

なんとなく使い分けてしまってます。

ちなみに今日、4月18日は

「お香の日」なのですが

どうしてもいつも忘れてしまい、

皆さんの投稿を見て

「そうだった!」と思い出すという、

へっぽこぶりです(笑)