3月3日は「桃の節供」で、女子の成長を祝う日。
5月5日は「端午の節供」で、男子のたくましい成長を願う日。
7月7日が「七夕の節供」で、織姫・彦星のお話から恋人や夫婦のための日とも言える。
では、9月9日は??
節供の中でダントツにマイナーな節供で
私は礼法で教わるまで知りませんでした、この節供を。
9月9日は「重陽の節供」で、菊の節供。
菊には邪気を祓い、長寿をもたらすと言われているため
「菊の被せ綿(キセワタ)」といって
前日に菊に綿を被せ、翌朝にその綿に朝露が含まれたもので体を清めたり
菊を漬け込んだり浮かべたりして飲む「菊酒」を飲んで
健康や長寿を願います。
また「後の雛」といって
ひな人形をもう一度飾る風習もあります。
ひな人形は女性の幸せを願うものですので「大人の雛祭り」とも呼ばれています。
先月に伺った、さいたま市の「二木屋」さんでは
9月の室礼で、ひな人形が飾ってあり、
あちらこちらに菊が飾られ、被せ綿もしてありました。
(↑ 画像だと分かりづらいのですが、花の色に合わせた綿が被せてあります)
( ↑ こちらにも白い菊に、白い綿が被せてあります)
ということで
9月9日は、大人のための節供であります。
けれど今の9月9日はまだ夏の暑さ。
菊の時期には早いのですが、旧暦の菊の節供は
今の10月半ば、ちょうど菊の咲く頃。
そして今年の「重陽の節供」昨日、10月23日でした。
今年はお誘いを受けて
この旧暦の重陽の節供、大人のための節供の宴会に
参加してきました。
「菊酒」の乾杯で無病息災を願い、
そして美味しいものを食べて英気を養う。
”大人のための”ですから
芸者さんもお呼びして。
和胡弓という楽器の音色は
初めて聞きました。
お酒の弱い私は、乾杯の菊酒で
すでにいい気分。
120歳まで生きるつもりでいるけれど(笑)
これで130歳まで寿命が伸びたかしら??