源氏物語とお香は密接なつながりがある。
そもそもお香というのは
もともと日本で使われていたものではなく、
仏教とともに日本に伝えられたと言われている。
当初は供養のためという要素が強かったが
平安時代は貴族が自らお香の調合をし、
作った香りを着物に薫きしめるなどして
日常で使われるようになっていった。
その様子は源氏物語の中でも度々描写され、
お香は重要なアイテムだったことがわかる。
また香道の世界では
「源氏香」という「組香」がある。
組香は香り当てゲームのようなものだか、
その答えを5本の縦線と、
同じ香りを繋げる横線で示した図柄「源氏香之図」は
着物の図柄としてもよく見られる。
そんなお香にとっては重要な源氏物語だけど、
私、現代語訳ですら
キチンと読んだことがありません(笑)
あ、内容はわかってます。
「あさきゆめみし」で勉強しましたので(笑)
とはいえ
いつかは読まねばと思っていたところ、
お誘いいただき、
「読む」のではなく「聞く」ことになりました。
しかも「京ことば」で。
『京ことば源氏物語 全五十四帖連続語り』
語りの山下智子さんは
これまで10年かけて五十四帖を一巡されたそうです。
今月から新たに
二巡目が始まるということで
ありがたく「第一帖 桐壺」を拝聴することができました。
“聞く”源氏物語は
これまで古文としか捉えていなかった文章を
物語として感じることができた!
それに
京都で作られた物語を
京都のことばで聞くというのは
見たことはないけれど
情景が思い浮かぶようであり、
なんとも心地よい。
来年の大河ドラマは
紫式部の人生を描いた「光る君へ」ということで
早くも来年が楽しみになってきた!
語りの舞台セッティングやお衣装、
入口ではお線香も焚かれていたので
視覚・嗅覚も使って源氏物語を楽しませていただきました。
さて、次の回の前に
あさきゆめみしで予習でもしようかしら。
(いい加減、現代語訳を読めという話ですが😅)