残り香で誰だかわかるくらいの鼻の良さ⁈

山下智子さんの

京ことばで語る源氏物語を聞いてきました。

 

 

第2ラウンドが8月より始まり、

今月は第二帖「帚木」より「帚木の女」そして第三帖「空蝉」でした。

 

(8月の第一帖「桐壺」を聞いたときのブログがこちら⇨https://kanzawamizuki.com/20230824-2/

 

 

高校生の時分に

古典でならった源氏物語より

大人になって聞いたほうが

面白い源氏物語。

 

それはそうですよねぇ、、、

源氏物語は恋愛の話、

しかも高校生の年齢の源氏の君が

何度も夜這いをする話ですから

 

授業で先生が

詳しく説明するのも何だかねぇという内容。

色々とわかってきた大人のほうが

素直に話が耳に入ります。

 

 

とはいえ

意中の人と会えなかったからといって

その人の着ていた着物を自分の家に持ち帰り

その着物を抱いて寝るというのは

ちょっと変態チックでは?と思うのは

私だけでしょうか…?

 

ところで

空蝉は源氏の君が近づいてきたことに

源氏の香りが漂ってきたことで察するのですが

誇張しているところや

表現的にということはあるにせよ、

昔の人は鼻がよかったのだなぁと思いました。

 

 

香水に比べると

香りが弱いお香ですから

今でしたら香水の残り香はわかっても

お香の残り香は分かりづらい。

 

しかも誰の香りがわかるくらいに

嗅ぎ分けるとなると高度な技だな、と。

 

今のように、香りの強い

ラーメンやカレーの匂いがない時代ですから

 

お香の香り、花の香りなどの

ささやかな香りにも敏感だったのでは?

などと想像します。

 

 

次の語りの会は「夕顔」。

楽しみです!