お葬式で渡すお金は、なぜ『御香典』というの?

まもなくお盆。

今日からお盆休みの方も多いのでは?

 

帰省先でお墓参りをする予定の方もいらっしゃるでしょうね。

中には法要の予定がある方もいらっしゃるのでは?

 

仏教ではご供養の際にお線香を手向けますが

宗派・流派によってはお焼香のところもあると思います。

 

お焼香といえば、お葬式。

お葬式といえば、御香典。

 

この、お葬式に参列するときに

必ず持って行く『御香典』。

 

 

紙を折りたたんだものに

白と黒の水引をかけ、

そこに現金を入れて

ご遺族にお渡しするものというのは

皆さま、ご存じのこと。

 

では、なぜ「御香典」というのか⁇

 

その昔は参列する人が焼香を持参して

故人に手向けていたようです。

 

ところが時代が移り

焼香は遺族が準備をするようになり

参列する側は焼香を持参しないようになりました。

 

お香を持参する必要がなくなったことにより、

弔問に訪れる人は

お香の代金としてお金を包むようになりました。

 

ですので「御香典」と

「香」の字が入るのですね。

 

ちなみに私たち香司は

焼香も調合して作ります。

 

場合によっては、その昔のように

自分で調合した焼香を持参して

手向けることもあります。

 

これまで気にすることなく準備していた「御香典」も

ちょっと意味がわかると

なんだか奥が深いですよね。

 

「私も自分で焼香を調合してみたい」という方は

ご一報くださいませ。